hexagon1610のブログ

55年間の大工人生の締めくくりに、蓮沼に六角堂建設プロジェクト全記録掲載の為

社寺建築のように300年立ち尽くす六角堂④

(熊六)  六角堂を建てる前に、外構や門扉、ゲート、フェンス等のエクステリア部材の段取りをしなければ始まらない。海から200mで海抜1,5m、6~7mの盛土はしてあるものの、津波なんか来たら一溜りも無く、被災する。
避難場所は近くに3箇所はあるから安心だ。最短で走って6秒、次は12秒 
とりあえず逃げるが勝ちなので、何も考えず逃げるだけでいい。
外構の計画は、巾150㎜高2000㎜の型枠を作り、ローマンコンクリートを流し込み、骨材に砕石や貝殻を入れ、鉄筋やセパレーターにステンレスを使用して、津波が来ても300年以上耐える様にしたい。勿論アンカーボルトもステンレスだ。


(熊六)  コンクリートの高さが2000㎜で、嵩上に1000㎜上げて、地下スペースも確保したいのが本音だ。考えるうちに欲が出てきて、あれもこれもオプションしたくなる。
しかし、やれるのは一つ一つコツコツとしか出来ないのが、もの造りだ、神氏の助言を参考に確実に一歩づつ進めたい。


(角平)  熊六ょ、それだったら、イメージは豚だって空飛ぶんだょ、まずは現場の草刈りだろ、こんなに始める前から騒ぎ出したら、だれか見に行ってごらんょ「ここかぁ、だいぶ荒れてるなぁ、管理されてないな、」て、どうするんだょ、やはり夢のあるプロジェクトなんだから、俺からのお願いだ、環境も土地も愛してくれ。そして鎌持って現場に行ってくれ。


それに、神氏はこの間、CFのセミナーでお世話になった人だよね。
今勢いのある会社をいくつも経営してる人だよね。そしてニトリのcommercialにも出てて
将来、千葉県のトップクラスの経営者になる人だって言ってたよね。


(熊六)  かなりやり手の人らしい。俺なんか緊張して声が裏返ったりして大変だったんだ、もう一人もcareerwoman的でやり手で、バキバキのヒールで踏まれそうだったんだ。
やはり神氏の助言は的を得ていた。調べなくてはいけない事や、学習する事も多い。
正式に申請する迄、準備を確りしていきたい。

社寺建築のように、300年も立ち尽くす六角堂とは③

(角平)  下地下張りと言ったら、合板と決まってるけど、300年以上持たせるとなると
ベニヤや新建材では、精々50年がいいとこだょ、何せベニヤの素材は雑草が大きくなった木から、玉ねぎのように皮を剝く様に製材するらしいょ、ぐるぐると、知ってた熊六 !
雑草だょ、雑草。何十枚もボンドで固めたやつ。


(熊六)  そんなこと当に知ってるょ、そうなると無垢の木は檜や松、杉、外材のパインとかあるけど、ある程度の厚みが無いと、確り固定できないし、大量に必要になるのでやはり又防腐剤どぶ付け6日の奥の手しかないだろう。枕木のようにギタギタに浸み込まして
使うしかないだろう。枕木は南洋材で堅木、杉は軽くて柔らかいが素直で扱いやすい。
枕木のように長く持つだろうか、木の目も粗いし、それならいっそ檜の間伐材の厚み1寸(3㎝)程度のものを、コンクリート板(大平板)の6㎜の下地として使おう。いいだろ角平。


(角平)  大平板の素材はコンクリートとガラス繊維を使い、特殊な接着剤を入れて強化してるんだが、一般的にコンクリートの対応年数は60年だと言われてるよね。
300年は長いね、となると出来るだけごつい丸太や材木を使って、漆喰、焼瓦、銅板、ステンレス、焼タイル、天然石、杉皮(ルーフィングとして使用)  無垢床材、無垢天井材しかないのか、そして時期が来たら国宝や重要文化財のように、修復、修繕が可能な持続可能な家屋(六角堂)にしていかないと、建ててから何も手を加えないで長く持続する家屋は長く持たないという事だょ、熊六。


(熊六)  数年前に大正時代に建てた、歯科医院を柱だけ残して増改築した時に、屋根瓦を外し
て見たら、ルーフィングの代わりに杉の皮を貼り込んでいて、剥がしたんだが昨日剥いできたような真新しい杉皮に驚いたのを思い出す。100年前の杉皮だょ角平。


(角平)  千葉は山武杉の名産地、こうなったら屋根の野地板は松板 五分厚に決定。ルーフィングの代わりに杉皮を貼り、外壁タイル下地に檜の間伐材一寸厚に決定だ。

社寺建築のように、300年も立ち尽くす六角堂とは②

(熊六) 出来るだけ丸太を使い耐候年数を延ばす作戦だ、可能であれば土台は栗の木か
台湾ヒバを使いたいが、無理なら檜の間伐材でも構わない。


(角平)  おいおい、どんどん基準落としてるね。栗の土台が最高なら何とか探そうよ。
必ず見つかるよ、みつかるかなちょっと心配になってきたなぁ~
杉が多いからね日本は、花粉症も多いし、土砂崩れも多いし、300年も持続する家を建てるのって材料選びからだけでも大変だね。


(熊六)良し、土台は100歩譲って国産檜の間伐材の防腐剤のどぶ付け6日の材料を使おう。柱は国産檜材、軸組は米松、山武杉のどぶ付け6日にしよう。


(角平)  建てるところが塩害地域なので、錆 との格闘も覚悟して、金物類は銅やステンレス中心の外装、エクステリアの仕上げ材となるね。高額になりそうだね、熊六、金持ってるね
大丈夫だろうね、途中でgiveupなんてことないように健康で80歳まで、現役で動き続ける様、あの頃のようにジムに通い、サイクルロードを毎日20キロ走ってくれ。俺には無理だけど。


(熊六)  外装の仕上げ材は、外壁は濃紺のタイル、屋根は青緑瓦、問題は仕上げ材の下地をどれにするかで耐久性が変わってくるんだ。今の課題は耐久性のある下地材なんだ。