hexagon1610のブログ

55年間の大工人生の締めくくりに、蓮沼に六角堂建設プロジェクト全記録掲載の為

社寺建築のように、300年も立ち尽くす六角堂とは③

(角平)  下地下張りと言ったら、合板と決まってるけど、300年以上持たせるとなると
ベニヤや新建材では、精々50年がいいとこだょ、何せベニヤの素材は雑草が大きくなった木から、玉ねぎのように皮を剝く様に製材するらしいょ、ぐるぐると、知ってた熊六 !
雑草だょ、雑草。何十枚もボンドで固めたやつ。


(熊六)  そんなこと当に知ってるょ、そうなると無垢の木は檜や松、杉、外材のパインとかあるけど、ある程度の厚みが無いと、確り固定できないし、大量に必要になるのでやはり又防腐剤どぶ付け6日の奥の手しかないだろう。枕木のようにギタギタに浸み込まして
使うしかないだろう。枕木は南洋材で堅木、杉は軽くて柔らかいが素直で扱いやすい。
枕木のように長く持つだろうか、木の目も粗いし、それならいっそ檜の間伐材の厚み1寸(3㎝)程度のものを、コンクリート板(大平板)の6㎜の下地として使おう。いいだろ角平。


(角平)  大平板の素材はコンクリートとガラス繊維を使い、特殊な接着剤を入れて強化してるんだが、一般的にコンクリートの対応年数は60年だと言われてるよね。
300年は長いね、となると出来るだけごつい丸太や材木を使って、漆喰、焼瓦、銅板、ステンレス、焼タイル、天然石、杉皮(ルーフィングとして使用)  無垢床材、無垢天井材しかないのか、そして時期が来たら国宝や重要文化財のように、修復、修繕が可能な持続可能な家屋(六角堂)にしていかないと、建ててから何も手を加えないで長く持続する家屋は長く持たないという事だょ、熊六。


(熊六)  数年前に大正時代に建てた、歯科医院を柱だけ残して増改築した時に、屋根瓦を外し
て見たら、ルーフィングの代わりに杉の皮を貼り込んでいて、剥がしたんだが昨日剥いできたような真新しい杉皮に驚いたのを思い出す。100年前の杉皮だょ角平。


(角平)  千葉は山武杉の名産地、こうなったら屋根の野地板は松板 五分厚に決定。ルーフィングの代わりに杉皮を貼り、外壁タイル下地に檜の間伐材一寸厚に決定だ。

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