hexagon1610のブログ

55年間の大工人生の締めくくりに、蓮沼に六角堂建設プロジェクト全記録掲載の為

施工図しか書けない熊さんの嘆き

六角堂の施工図を何べんも書いて、頭の中で施工している熊さんが、
江戸時代風に、物語を展開すると、こうなるのかな。
家を建てる時は、勝手に建てちゃいけない。御上に確認申請という、建築士という
御上から御印を頂いた人しか図面を書いたり、届け出たり、施主の要望を心得て
許可を得て、大工の棟梁に平面図とか矩計などを渡して
施工が始まる。俺は面状持ってるが、一級と二級の大工の技能士ってやつを持ってるけど
あぁ、それから建築科の指導員も持ってるょ。
自慢するほどの物でもないが、自分の自信というかプライドの助けになってる。
悔しいけど、申請用の図面や法規的なものは、建築士さんにお願いする。
費用は掛かるけど、安心感がある。まぁ大体のことはわかるけど
やはり専門家だ。俺だって素人さんから見ると専門家だ。下手な適当な事やると
しっぺ返しが来るから怖いょ


建築士さんから受け取った図面をもとに、ベニヤ板に「手板」と貫板に「矩計」を
作るんだ、一人工も掛かる時もあるくらい、慎重につくる。
まぁ、造るというか頭に描くというか、記録として書くようなもんだ。
それを元に、更地に丁張を掛け、基礎の位置や高さ、材木に墨付け等する。
その時の基準とするものだ。
しかし若い大工さんで、更地から家を建てられる親方いるんだろぅか。
いるよ、いっぱ要るて言ってほしい。やっぱり捨てたもんじゃないよ日本はって
声を上げて言いたい。「期待してるょ―ヤングマンたち」
お願いだから、日本の為、日本建築の為、大工の弟子になってほしい。
俺んとこじゃなくてもいいから、
この物造りの素晴らしさと醍醐味を、どんぶり飯山盛りに伝えたいょーーー。

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