hexagon1610のブログ

55年間の大工人生の締めくくりに、蓮沼に六角堂建設プロジェクト全記録掲載の為

自分では気づかない隠れた才能を開拓しよう。

意外と気づかない。隠れた才能があることを
「好きこそ、ものの上手なり」とか「一芸に秀でる事は、全てに通ずる」とか
確か、ことわざ的なものあったような気がします。


やはり、今携わっている事を極めるというか、ある程度見極めるというか、
基本を身に着けるというか
私だったら、何が何だか分からないうちに、親と大工の弟子入りする親方との
話し合いで、許嫁の様に中学卒業数か月前から弟子入りが決まっていて


卒業式から一か月後には、材木に手掘り蚤で穴を掘っていたみたいになったとしても
5年の修行中に大工の基本を身に着けるというか、
好きでなくても、やりたくない、と思っても、泣けてきても
9代続いた大工の棟梁の家系を、親の代で途切れさせた、オヤジの無念さを
背負って、運命だ、宿命だと自分に言い聞かせて
毎日、鋸、蚤、鉋を持ち続けた。そうなんだ、道具を自由に扱えるようになるのが
第一なんだ、そしたら御袋が「庄太、5年間だけ辛抱しろ、そのあとは何やってもええ」
いつもの事ながら、思い出すと泣けてくる。
親不孝者だから余計に、胸が熱くなる。
人生90年だとしたら、その中の5年の辛抱、長いか短いか
成功も失敗も真正面から味わって、豊かな人生を生きてほしい。


でも、そうなってないか現実は、成功も失敗も味わえない世の中になりつつある
私もそんなに懐は深くないし、豊かではない。
ああだこうだと言える立場ではないか。そう思う。

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